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レーザー治療の効果を高めるために必要なこと

タトゥーの除去に有効なレーザー治療。日本では1980年にレーザー手術装置が医療機器として製造・販売されるようになり、今ではさまざまな医療機関でレーザー機器が導入されています。

しかし、取り扱いについては医師の知識や技術が大きく左右するため、トラブルも少なからず発生しているようです。正しく安全に治療が行われるためには、どんなことが医療機関や患者さんに求められているのでしょうか。

レーザー専門医制度を発足

医師は、たくさんのレーザー機器の中から、患者さんの治療目的に応じた波長や出力、発心形式などを選び出し、時間や面積を調整しながら少しずつ照射していきます。例えばあざ治療では、あざの特徴を正しく診断し、複数のレーザー機器を使い分けて、治療を進めていきます。

最近までレーザー機器の取り扱いについては、医師の技量にゆだねられていました。こうした状況に危機を抱いた日本レーザー医学会は、レーザー医療に携わる医療従事者の知識や技術を向上させる仕組みを整えようと、2005年にレーザー専門医制度を発足しました。

レーザー専門医制度では、資格審査委員会が定める条件を満たした施設や個人に対して、指導施設・認定施設・レーザー専門医・指導医・認定医・認定技師・指導研究者などの資格が認定されます。

レーザー専門医の資格を取得するためには、内科、外科、産婦人科、泌尿器科、眼科、耳鼻咽喉科、皮膚科、形成外科、麻酔科、整形外科、脳神経外科の専門医であることが基本条件です。

安全教育に関する講習を3回以上受講し、試験に合格するほか、10症例の経験があるなど、旧専門医の資格よりも厳しい条件を満たさなければいけません。

指導医と大きく違う点は、レーザー専門医に認定されると、その資格を院内外で標榜することができるのです。認定期間は5年で、更新しなければ認定医 2 種に降格となってしまいます。

こうした制度の発足が、信頼できる医師や病院の育成につながっているのです。

安全使用についてのガイドラインを制定

厚生労働省や日本工業規格は、精密なレーザー機器を安全に取り扱うためのガイドラインを設けており、こうした基準に準じて、日本レーザー医学会と日本消化器内視鏡学会が、安全使用についてのガイドラインを制定しました。

ガイドラインでは、医療機関はレーザー機器を適正に使用するために、以下のことを提案しています。

  • レーザー機器の管理責任者及び管理者を選定し、特定の訓練を受けた者が取り扱う
  • レーザーの安全区域を設け、特定の場所以外では機器の取り扱いを行わない
  • 使用レーザー装置の掲示を明確に行う
  • 目の保護を行う
  • 治療室の照明を明るくする
  • 換気は良好に保つ
  • 使用する器具は無反射のものとする
  • 引火性・爆発性の薬品類の使用は避ける
  • 使用者の安全管理教育を徹底する
  • 管理区域内の入出者に対し、十分な安全管理を行う

ガイドラインよりも厳しい基準を設定し、毎日、照射パターンや光軸などの出力を確認している医療機関もあるようです。こうした努力の積み重ねが事故を未然に防ぎ、繊細な治療を可能にしているのです。

繊細な治療とは

あざ治療でレーザーを照射する場合、青あざではメラニン色素が標的となります。正常な組織に影響を与えないようにするには、照射時間は約20ナノ秒(5000万分の1)で十分なのです。

赤あざでは血液中に含まれるヘモグロビンを標的とし、レーザーのエネルギーで熱だまりをつくり、部分的に拡張・増殖した血管壁を内側から破壊します。

照射時間は約1ミリ秒(1000分の1)で、メラニン色素よりも長くなります。標的によって、波長や出力、発心形式などを選び、効果を見通す力が医師には要求されます。レーザー治療には繊細な技術が必要なのです。

では、破壊された組織が治るまでにはどんな過程をたどるのでしょうか。

皮膚の中にレーザーを照射すると、色素や血管などの標的は、一瞬でバラバラに破壊され、周囲に飛び散り、細かい状態となって皮膚の中に残ります。生体はこれを異物と認識し、分解して正常な組織に修復します。このような働きを創傷治癒(そうしょうちゆ)と呼びます。この力を利用することで、傷あとが残らない治療を可能にしているのです。

しかし一度治療をすれば、すぐにあざが消えるわけではありません。標的となるものがどのぐらいの量で、皮膚からどのぐらいの深さにあるかによっても、治療経過や期間が全く異なります。事前に医師にきちんと聞いておくことが大切です。

治療をしたら気をつけること

レーザー治療をすると、皮膚は軽いやけどのような状態になります。治療後は抗生物質入りの軟膏を塗り、化膿しないように気をつけましょう。また、紫外線は炎症を悪化させてしまう可能性があるため、日焼けを避けるための対策を行いましょう。皮膚は2~3週間ぐらいで再生してきます。このときむずがゆくなりますが、ひっかいて傷をつけないためにも、絆創膏などで保護します。

タトゥーの除去でレーザー治療を希望する場合、まずはレーザー専門医の資格の有無を参考にしてみてはいかがでしょうか。専門医に診断してもらい、機器の管理なども確認した上で、納得してから治療を始めることが最も大切です。

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