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タトゥーがもたらすリスクとは?

針で皮膚に傷を付け、真皮に色素を付着させるタトゥー。その施術をすることで、さまざまなリスクを負うことになります。タトゥーがもたらすリスクとはどんなものでしょうか。

タトゥーによる身体へのリスク

タトゥーを入れると日常生活や身体にどんなリスクがあるのでしょうか。

一つ目は、MRI検査のリスクです。タトゥーがある人は、MRI検査を受けようとすると、タトゥーの変色やその部分のやけどの可能性があることを告げられます。その理由は、タトゥーインクの成分にあります。インクには、商品によっては磁性体と称する元素が構成要素として配合されている場合があります。

MRI検査は、強力な磁気を使って人体の内部を撮影するものです。もし、磁性体が配合されているタトゥーインクを用いて施術した場合、その磁性体がMRI機器の強力な磁力によって化学反応を起こすことがあります。そうするとタトゥーの変色やタトゥー部分のやけどを引き起こすことがあります。

二つ目は、腎臓・肝臓障害のリスクです。タトゥーインクの中には、磁性体以外にも有害物質を含んでいることがあります。例えば、鉛などの重金属類です。重金属要素は血液内を循環し、最終的に腎臓や肝臓に到達します。腎臓や肝臓では、これらの異物質を分解することが難しいため、慢性的に蓄積されていきます。そうすると、腎臓や肝臓による消化、吸収機能に障害をきたすことがあります。

三つ目は、異物肉芽腫へのリスクです。異物肉芽腫とは、皮膚内など体の中に混入した異物が、皮膚炎症を引き起こして、それが慢性化して肉芽腫が発生する症状を指します。肉芽腫とは、マクロファージなどの細胞が増殖して結節を形成したものです。体内に侵入してきた病原体などの異物をマクロファージが分解・排除できない場合に、異物を取り込んで組織の中に閉じ込めます。そのことによって異物の作用を抑える免疫反応の一つです。

タトゥーをいれるとき、彫り針などの器具を使用して皮膚に傷をつけて、染料を皮膚深くまで塗り込んでいきます。体に混入された染料は、体にとっては異物であり、長時間皮膚内にとどまることによって、肉芽腫を形成するに至るリスクがあります。

肉芽腫そのものは死に至る病気ではありません。ただ放置して症状が慢性化、長期化した時に、他の身体的異常を誘発することがあります。

四つ目は、感染症のリスクです。タトゥーを入れるのに針を使うと、多少の血液や滲出液が針に付着してしまいます。何かの病気に罹患している施術希望者の血液や浸出液が付着した針を用いて他の人に施術された場合、この針を介して接触し、感染が起こる可能性があります。

タトゥーで感染する可能性が高いと言われているものには、B型肝炎、C型肝炎、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)があります。

B型肝炎は、B型肝炎ウイルス(HBV)が肝臓に感染して炎症(肝炎)を起こす病気です。肝炎が持続すると慢性肝炎から肝硬変、さらには肝がんへと進展する可能性があります。全世界で約3億5,000万人が感染していると言われ、日本では約130~150万人、およそ100人に1人が感染していると推定されています。

C型肝炎は、C型肝炎ウイルス(HCV)の感染により起こる肝臓の病気です。C型肝炎ウイルスは空気感染や経口感染はなく、血液を介して感染します。いま日本でC型肝炎に感染した方のほとんどは、このウイルスが発見される前の輸血や血液製剤、または注射器の使い回しなどで感染したものと言われています。

HIVは、人の身体をさまざまな病原体に守るのに非常に重要な細胞であるTリンパ球やマクロファージなどに感染するウイルスです。HIVに感染すると、究極的にはエイズを発症します。

リスクを負わないための対策は?

このようなリスクに対し、どんな対策が必要なのでしょうか。

MRI検査や腎臓・肝臓障害へのリスクについては、タトゥーインクに含まれる成分が原因となるため、タトゥーを入れる際に使用されるインクの成分を把握し、害のないインクを使用するしか防ぐ方法はありません。タトゥーショップの中には、植物性原料のみを使用して、健康に配慮したオーガニックの商品を売っているところもありますが、原材料や原産地などの説明がなく、値段が安い商品を売っているところも中にはあります。

厚生労働省では、タトゥーインクに対し特別な規制は行っていません。海外から輸入されたタトゥーインクの中には、日本の規制に触れるような化学物質を含んでいる商品もあるため、十分な注意が必要です。

感染症へのリスクについても、基本的には施術のときに、一度使用された針が使い回されていないか、使い回されている場合にはしっかりと消毒が行われているかに気を配るのが一番の対策です。

タトゥーは一度入れてしまうと、容易に消すことができません。さらに、MRIのような病気の発見に有効な検査を受けられなくなったり、腎臓・肝臓障害や感染症などさまざまな病気に罹患したりするリスクもあります。

まずは、タトゥーを入れるか検討したときに、そのデメリットとリスクを十分に理解し、後に後悔することがないように慎重に判断することが必要です。その上で、タトゥーを施す場合は、インクの成分や針の使い回しなどについて、タトゥースタジオなどできちんと考慮されているかに注意を払うことが大切といえます。

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