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世界のタトゥーの歴史

タトゥーははるか1万年以上前からあったようですが、ヨーロッパでは一時衰退しました。その後、大航海時代、アメリカ大陸やポリネシアからタトゥー文化が持ち込まれました。ギャングや犯罪者のトレードマークとされた時期もありましたが、現在では若者を中心にファッションの一部としてタトゥーを取り入れる人もいます。

高貴の象徴から異教徒や犯罪者のしるしへ

現在、一番古いタトゥーとして確認できているのは、イタリアで発見された5300年前のミイラ、通称アイスマンのものです。

そんなにも昔からタトゥーをしていた人がいるのかと驚きですが、実は、1万年以上前の旧石器時代の遺跡からタトゥー用とみられる天然色素が入った皿が見つかったり、エジプトの人形型土器にタトゥーらしきものがあることから、この頃、すでにタトゥーの風習があったと考えられています。

また、タトゥーの跡があるミイラが、アフリカのリビアやスーダン、ロシアなどで発見されており、当時のタトゥーは身分の高い人にほどこされていたこと、タトゥーの風習は広範囲に広がっていたことがわかっています。

ところが、古代ギリシャ、ローマ時代になると、タトゥーの評価がガラリと変わります。ギリシャの哲学者プラトーは「犯罪者はタトゥーをして追放すべき」と訴えました。

また古代ローマでは、キリスト教徒が顔や腕に十字のタトゥーをしていたので、タトゥーは異教徒の習慣とみなされました。

その後、787年、ローマ教皇ハドリアヌス1世によりタトゥーが禁止され、キリスト教徒の間でもタトゥーは野蛮なものとされました。実際、旧約聖書レビ記には、タトゥーを禁止する記述があるほどです。

こうして一時期、ヨーロッパではタトゥーは廃れたようですが、再びタトゥーが注目されたのが大航海時代です。たとえば、1566年頃、カナダ北部のニューファンドランド島の港に上陸したオランダ人の船長は、タトゥーをした若い女性と子どもを連れて帰って見世物にしました。

また1585年頃、アメリカに上陸したイギリス人の芸術家&冒険家だったジョン・ホワイトは、ネイティブアメリカンのタトゥーを写生して母国に紹介しました。さらに1771年頃、キャプテン・クックの第一回航海に同乗したイギリス人の植物学者サー・ジョセフ・バンクスは、ポリネシアで自らタトゥーを入れ、さらにポリネシアの彫師を母国に連れ帰り、タトゥーを広めたと言われています。

こうして外国船の船員や外国を旅した人々の間でタトゥーが流行しましたが、その半面、1879年、イギリスでは、犯罪者にタトゥーを入れるようになり、タトゥーは、ギャングや犯罪者のトレードマークとされ、アウトローの象徴といったイメージがついていきました。

一方、ヨーロッパへタトゥーを“輸出”したともいえるアメリカ大陸では、もともとタトゥーはネイティブアメリカンのものでしたが、やがて軍人や労働者階級、犯罪者などに広まり、1920年代になると、タトゥーの施術を行うタトゥーパーラーが出現しました。

しかし、1950年代になると、ヨーロッパ同様、タトゥーはギャングや犯罪者の象徴といったイメージが強くなったのです。その背景には、貧しい人々が社会への不満を表す手段の一つとしてタトゥーをするようになったことがあるようです。

洗練された現代のタトゥー

20世紀後半(1970年以降)頃から、再びタトゥーに対するイメージが大きく変わりました。それまでのタトゥーは一般社会からはみだした者の象徴といったイメージでしたが、この頃から、自らのアイデンティティーを示すためのツールになったからです。

その中心となったといえるのが女性です。自らの権利を主張するためタトゥーを入れる女性が増えたのです。これにより、武骨な、見る人を怖がらせるようなタトゥーではなく、ネイティブアメリカンが長い間使っていた伝統的な図柄を採用したり、グラフィックアートを学んだ者が、顧客の要望に合わせてオリジナルな図柄を提供するなど、タトゥーの洗練化がなされました。

やがて最先端のファッション街にタトゥーパーラーが出現し、タトゥーはファッションの一つといったイメージが定着していきました。女優アンジェリーナ・ジョリーが子どもの頃からタトゥーを入れていたことは有名ですが、俳優やトップアスリート、ミュージシャンなどの多くがこぞってタトゥーを入れるようになりました。

こうした傾向はヨーロッパでも同様で、現在、イギリスでは、16歳から44歳の3人に1人がタトゥーを入れていると言われています。また、フランスやドイツ、イタリアでもタトゥーを入れる人が増えているそうです。ちなみに、2010年のミス・イタリアはタトゥーを入れた女性でした。

その一方で、従来通り、タトゥーに対して、あまりよいイメージを持っていない人が多いのも事実です。例えば、アメリカ前大統領のオバマ氏は、あるテレビ番組で、「もし二人の娘がタトゥーを入れようとしたら、『私もお母さんもお前たちと同じようにタトゥーを入れて、ユーチューブで公開する』と言って娘たちをたしなめます」と話し、自分は娘たちにタトゥーを入れてほしくないと明かしています。

タトゥーには長い歴史があるだけに、受ける印象は、アウトロー、アイデンティティー、アート、ファッション、自身の体を傷つける行為など、人によって大きな隔たりがあるようです。

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